2011年7月16日土曜日

鎌倉33観音札所巡り(安養院)




鎌倉第3番札所安養院。

大町四つ角からバス通りを徒歩6~7分、別願寺を通り越した左側につつじの生垣が見える。ここがつつじで有名な安養院。参詣した日はつつじの花期が過ぎたため花を見ることができなかったのが残念。

階段を上って山門をくぐり真っ直ぐ行った所が本堂。ここには木造阿弥陀如来坐像と千手観音立像が本尊として祀られている。
バス通りに面しているとは思えないほど静かな雰囲気で心が休まるお寺である。

嘉禄元年(1225年)、北条政子が源頼朝の菩提を弔うために建立した長楽寺を前身とする由。開山は良弁尊観、開基は北条政子。
元弘3年(1333年)、焼失。現在地に移転して再興。北条政子の法名である安養院を寺名に改めた。

境内には、政子の墓(供養塔)の宝篋院塔がある。また、本堂裏には鎌倉に現存する年紀銘のある宝篋院塔では最古といわれる安山岩製の宝篋院塔(国重文)がある。
また、境内の一隅には尊観上人お手植えの樹齢700年といわれる槙の古木(横浜市天然記念物)がある。

【参考資料】
 ◆ 「御朱印でめぐる鎌倉の古寺」(著者:「地球の歩き方」編集室、発行所:ダイヤ
    モンド・ビッグ社)
 ◆ 「鎌倉謎とき散歩」(著者:湯本和夫、発行所:廣済堂出版)
 ◆ 「鎌倉史跡散策」(著者:神谷道倫、発行所:かまくら春秋社)


徒然人(つれづれびと):樋上祐造
  神奈川県横浜市港南区日野9-1-17-208 
  携帯電話:090-8841-9368
  メールアドレス:phm89371@gmail.com

【追伸】
よろしければ以下のサイトを覗いてみてください。
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    http://phm893711.blogspot.com/

鎌倉33観音札所巡り(別願寺)



鎌倉第13番札所別願寺。

鎌倉駅東口から大町四つ角を左折するとバス通りに出る。この道を5~6分歩いた左側に別願寺がある。一見して古い家の感じであるが門柱(石柱)を入った左側に墓地が見られることからお寺と確認できる程度である。

当寺は、当初真言宗のお寺であったが弘安5年(1282年)に当時の住職であった公忍が一遍上人に帰依したのを期に、時宗に改宗。同時に公忍が開山となり室町時代には足利基氏、氏満、満兼の菩提寺として栄えた。

境内には足利持氏の供養塔(高さ約3m)とされる石造宝塔がある。塔身の四方に鳥居形の四門を浮彫りにした珍しいものと言われている。

本尊は、阿弥陀如来立像で、ほかに魚籃観音が安置されている。

【参考資料】
 ◆ 「御朱印でめぐる鎌倉の古寺」(著者:「地球の歩き方」編集室、発行所:ダイヤ
    モンド・ビッグ社)
 ◆ 「鎌倉謎とき散歩」(著者:湯本和夫、発行所:廣済堂出版)
 ◆ 「鎌倉史跡散策」(著者:神谷道倫、発行所:かまくら春秋社)

徒然人(つれづれびと):樋上祐造
  神奈川県横浜市港南区日野9-1-17-208 
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2011年7月11日月曜日

鎌倉33観音札所巡り(瑞泉寺)




鎌倉第6番札所瑞泉寺は、鶴岡八幡宮から金沢街道を徒歩7~8分、「岐れ道」交差点を左折、直進すること5分内外で鎌倉宮の大鳥居にぶつかる。この鎌倉宮の境内を左にみて
徒歩5分内外。住宅地が途切れるあたりに山門が現れる。

ここまで来ると夏の強い日差しや喧騒さはなく、まさに静寂そのもの。頭の上ではウグイスがすばらしい声でさえずっている。

山門から右左の木々を見ながら石段を歩くこと数百メートル、境内へ上がっていく男坂と女坂がある。男坂(30段内外)に挑戦。小さな土塀に囲まれた門を入るとそこは、野趣溢れる庭園が広がっている。

紅梅・黄梅の老木を中心にスイセン・各種アジサイのほか低木の木々、草花がたくさん見られる。別名「花の寺」とも呼ばれる寺。納得・・・。

紅葉ヶ丘を囲む三方の山に抱かれた本堂脇「名勝瑞泉寺庭園」がある。岩盤を彫刻的な手法によって作庭したことから「岩庭」とも呼ばれており鎌倉に残る鎌倉時代唯一の庭園である。

当寺は嘉暦2年(1327年)、夢窓国師が創建。本尊は千手観音像。翌年、本堂脇に庭園「一覧亭」を造営。臨済宗円覚寺派。

鎌倉公方足利家4代の菩提所で、鎌倉五山に次ぐ関東十刹の首位に列せられ、塔頭の数十余が知られている。江戸時代には徳川家から庇護を受け、多くの高徳が住職をされました。

【参考資料】
 ◆ 「御朱印でめぐる鎌倉の古寺」(著者:「地球の歩き方」編集室、発行所:ダイヤ
    モンド・ビッグ社)
 ◆ 「鎌倉謎とき散歩」(著者:湯本和夫、発行所:廣済堂出版)

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2011年7月8日金曜日

鎌倉33観音札所巡り(宝戒寺)




鎌倉第2番札所宝戒寺は、鶴岡八幡宮三の鳥居前、向かって右側の道から徒歩5分内外。小町大路とのT字路際に建っている。
この小町大路は、鎌倉時代のメイン通りであった由。いまでも山門前の通りは車の往来が激しいところ。

「萩の寺」として有名だが、参詣した日が夏日の真っ最中ということで参道の両脇は青々と茂った葉で一杯。これもまた心が落ち着く雰囲気でホッとする感じ。
本堂はそれほど広くないが風の通りが良く、心地よい気持ちになる。

拝観料100円で本堂内裏に安置されている本尊子育経読地蔵尊(国重文)、准胝観音菩薩、歓喜天像(国重文)、不動明王像、閻魔像のほか梵天、帝釈天などが身近で拝観できる。

建武2年(1335年)、後醍醐天皇が足利尊氏に命じて、新田義貞によって滅びた北条一族を弔うために北条屋敷跡に建立したもので天台宗を宗旨としている。

萩の見ごろは9月頃と聞かれるので改めて訪問したいお寺。

【参考資料】
 ◆ 「御朱印でめぐる鎌倉の古寺」(著者:「地球の歩き方」編集室、発行所:ダイヤ
    モンド・ビッグ社)
 ◆ 「鎌倉謎とき散歩」(著者:湯本和夫、発行所:廣済堂出版)
 
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2011年7月3日日曜日

鎌倉33観音札所巡り(来迎寺(西御門))



鎌倉第5番札所来迎寺(西御門)

鶴岡八幡宮から金沢街道を十二社方面に徒歩5分内外、左折して西御門の閑静な住宅地を徒歩7~8分の山間の一角。
道路脇に案内板があり、その脇の石段を登ったところに本堂がある。広々とした一画に墓石が整然と並び、その一画に平成6年新築された本堂がある。

普段、本堂は閉じられている。「御朱印の方は下の建物で・・・」という札がぶら下がっていたので本堂礼拝後、あらためて訪問。応対に出られた奥様に御朱印をお願いした。
やさしい筆使いで書かれた御朱印を見るとフッと安らぎを感じる思い。

当寺は正応元年(1293年)、一向上人によって開山された時宗。本尊は阿弥陀如坐像
と、南北朝時代の仏師・宅間浄宏の作と伝えられる地蔵菩薩像が安置されています。
本堂脇の如意輪観音像は「土紋」の装飾が鮮やかです。厄除けと安産に御利益があるとされます。

【参考資料】
 ◆ 「御朱印でめぐる鎌倉の古寺」(著者:「地球の歩き方」編集室、発行所:ダイヤ
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鎌倉33観音札所巡り(報国寺)




鎌倉33観音第10番札所「報国寺」。

明王院から金沢街道を鶴岡八幡宮方向に帰る途中、およそ5分内外。
右手に浄明寺の参道、左手の「華の橋」を渡って3分内外。「報国寺」の山門が見えた。

「報国寺」は別名「竹寺」で有名。このため、若い男女のカップルや年配の女性が賑わっておりちょっと雰囲気の違う感じであった。
しかし、山門を一歩入ると水を打った庭には苔が青々と茂っており、「墨田の花火」「黒姫」「アナベル」「エンドレスサマー」等などのアジサイ類が咲き誇っている。

表通りの喧騒さがうそのようである。

正面、建物で御朱印をお願い。この間、「竹庭」に入園(入園料200円)。真っ直ぐに伸びた孟宗竹の間をゆっくりと散策。手入れの行き届いた小径を天を仰ぎながら竹の葉を聞きつつ時の流れを忘れる思い。
庭内には六地蔵や石灯籠が配置されており、奥にはお茶席があって抹茶と季節のお菓子(セットで500円)が提供されている。

秋には竹の青さと紅葉のコントラストが見事とのこと。再び、訪れたいお寺である。

建武元年(1334年)に創建。臨済宗・建長寺派の禅宗寺院である。
開山は天岸慧広(仏乗禅師)、開基は足利家時(足利尊氏の祖父)。足利家並びに上杉家代々の菩提寺となった。本尊は釈迦如来坐像

次回は、第5番札所「来迎寺(西御門)です。お楽しみを・・・

【参考資料】
 ◆ 「御朱印でめぐる鎌倉の古寺」(著者:「地球の歩き方」編集室、発行所:ダイヤ
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2011年7月1日金曜日

鎌倉33観音札所巡り(明王院)


第1日目の3番目は第8番札所の明王院(みょうおういん)です。
光触寺から金沢街道を鶴岡八幡宮方面に徒歩15分内外。同街道から一歩入った住宅地の一画にある。
冠木門を入ると、こじんまりした日本庭園は手入れが行き届き、一瞬、時を忘れる思いである。

正面には茅葺屋根の本堂(本尊は拝観不可)、向かって左にある建物で御朱印をお願いした。

寛喜3年(1231年)、鎌倉幕府の4代将軍藤原頼経が、将軍祈願寺として建立。
幕府の鬼門の方角にあたるため鬼門除け祈願寺として五大明王を祀られていることから「五大堂」とも言われている。

本尊は不動明王。なお、御朱印の本尊名は十一面観世音。
次回は第10番札所の報国寺(ほうこくじ)。

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鎌倉33観音札所巡り(光触寺)


第1日目の2番目は第7番札所光触寺(こうそくじ)

杉本寺から金沢街道を東へ徒歩20分内外、バス停十二社から一歩脇に入った一画にひっそりとたたずんでいる時宗のお寺。
山門を入って10mぐらいでしょうか一遍上人(時宗の祖)の石像が目に入った。
周囲は低木の木々やアジサイなどが植栽されており静寂感で身が引き締まる。

正面本堂脇にあるインターフォンで来意を告げると本堂の木の扉が開き、和尚さんが現れた。
御朱印のお願いをしている間、本堂前で待つ。しばらくしてお経の声と鐘の音が聞こえた思うと和尚さんが三方に御朱印帳を乗せて再び現れた。

感謝感激の思いでお礼を述べて帰る。

本尊は運慶作の阿弥陀三尊で別名頬焼阿弥陀を中心に左に観音菩薩、右に勢至菩薩が本堂に安置されている。
なお、本尊拝観は10時~16時で予約が必要とのこと。
次回は第8番目札所明王院(みょうおういん)。

【参考資料】
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