鎌倉33観音第25番札所浄光明寺
JR横須賀線鎌倉駅から徒歩15分内外の住宅地の一角にある。私の場合、自宅前から鎌倉駅行きのバス便を利用。「建長寺」で下車、亀ヶ谷坂切通を通り、横須賀線踏み切り手前を左折。小さな小川に沿ってしばらく歩いた後、商店を左折。ここから徒歩3~4分の左側に石柱あがり山門が見られる。
山門を入って境内に進むと、まず目に入るが大きな「タイサンボク」と「菩提樹」(左の写真)。そのほか「ビヨウヤナギ」や「カシワデアジサイ」「マツツバキ」などの花が所狭しと咲いている。
「タイサンボク」の右脇を通った奥に不動堂(下の写真)。「菩提樹」の左側には客殿(下の写真)があり、さらにその左側に庫裡と続いている。
客殿右側に沿って奥に伸びる石段を上がると柵が掛かっている。普段はここまでだが木曜・土曜・日曜並びに祝日のみ柵が取り払われる(但し、雨天及び8月は中止)。
正面に仏殿(阿弥陀堂:本堂)(右の写真)、左に収納庫、その奥に観音堂がある。拝観日には、仏殿(阿弥陀堂:本堂)は正面扉が開かれており三世仏(右から未来佛=弥勒如来、現在佛=釈迦如来、過去佛=阿弥陀如来)が拝観できる。
収納庫では、かって仏殿(阿弥陀堂:本堂)に安置されていたといわれる本尊阿弥陀如来及び観世音菩薩・勢至菩薩の三尊像が安置。目の前3㍍ほどの至近距離で拝観できる。(いずれも写真撮影禁止)
この収納庫前から裏山に登ると眼下に由比ガ浜が見え、その眺望はすばらしいの一言。また、ウグイスの澄んだ声がよく聞こえ、ふっと静かさを感じる。ただ、裏山の登る途中に植えられている桜などの木々は台風4号の影響(塩害)で葉が枯れて見るも無残な姿となっているのが残念。
裏山からの帰り道、仏殿(阿弥陀堂:本堂)前にそびえる「イヌマキ」
に見惚れる。鎌倉市指定天然記念物で推定樹齢750年余とのこと。
創建は建長3年(1251年)頃で、開山は真阿和尚(真聖国師)、開基は第5代執権北条時頼と第6代執権北条長時と伝えられる。特定の宗派に捉われない諸宗兼学の寺として盛時には数百人の僧がいたともいわれ鎌倉有数の大寺であったと聞かれる。皇室の菩提寺として知られる京都東山の泉涌寺の末寺として準別格本山の寺格が与えられている。
鎌倉歌壇の指導者として活躍した公卿冷泉為相の墓も当寺の裏山山上にある。
【参考資料】
◆ 「御朱印でめぐる鎌倉の古寺」(著者:「地球の歩き方」編集室、発行所:ダイヤ モンド・ビッグ社)
◆ 「鎌倉謎とき散歩」(著者:湯本和夫、発行所:廣済堂出版)
◆ 「鎌倉史跡散策」(著者:神谷道倫著、発行所:かまくら春秋社発行)
◆ 寺伝
リンク先:「セカンドライフ男の集い(港南)」
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