鎌倉観音第17番札所補陀洛寺
九品寺山門前の小町大路バス通りを右折、150mほど進んだ薬局手前の細い路地を入り、突き当たって左折ししばらく行くと左側に当寺の門柱が見える。門前には「源頼朝公後祈願所南向山補陀洛寺」と記された石標がある。
春、桜が咲き乱れるある日、訪問。境内は狭いながら手入れが行き届いている。山門を入ってすぐの木の下にベンチで一時、休憩。庭の花々を眺めながら心静かになるお寺である。
御朱印をいただく窓口の前には大きな甕があり、それぞれクロメダカ、シロメダカ、アオメダカが元
気よく泳いでいる。ご住職によれば「自然のままで、水の取替えもあまりしていない」と言うが青々としたミズゴケの中、気持ちよく泳いでいるメダカを見ていると世情の煩わしさが消えていく感じ。
開山は文覚、開基は源頼朝と伝えられる。頼朝が鎌倉に入った翌年の養和元年(1181年)に頼朝の祈願所として創建された。中興は鶴岡八幡宮供僧の仏乗坊頼基で、補陀洛寺鐘(現在、東慶寺所有)に記されている。
本尊は、木造十一面観音菩薩立像で、ほかに木造不動明王像、木造薬師三尊像などが安置されている。
【参考資料】
◆ 「御朱印でめぐる鎌倉の古寺」(著者:「地球の歩き方」編集室、発行所:ダイヤ
モンド・ビッグ社)
◆ 「鎌倉謎とき散歩」(著者:湯本和夫、発行所:廣済堂出版)
◆ 「鎌倉史跡散策」(著者:神谷道倫著、発行所:かまくら春秋社発行)
◆ しおり(寺伝)
リンク先:「セカンドライフ男の集い(港南)」
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