2012年4月16日月曜日

鎌倉33観音札所巡り(来迎寺(材木座))



鎌倉観音第14番札所来迎寺(材木座)。

鎌倉駅から材木座方面に小町大路を行き、途中、水道路(「水道みち」と言われているおり、大正初期にできた横須賀軍港まで送水する海軍用水道で、今でも道の右側のところどころに、波型のマークの下「海」の字が記された低い石柱=海軍用水道を示す標柱がある)の四つ角を左折、ここから3分内外の旧道を入り、右折ししばらく行くと左側にある。駅からおよそ20分内外であろう。
寺伝によれば、建久5年(1194年)源頼朝が三浦大介義明の菩提を弔うため建立(当時:真言宗能蔵寺という)。その後、建武2年(1335年)音阿が時宗に改宗すると共に寺号を来迎寺にしたとのこと。開山は音阿となる。

住宅地の一角で、境内はやや狭い感じはするが静かな雰囲気を醸し出している。御朱印をお願いしたところ若い男性のお坊さんが応対。昇殿はできないが外から判る程度に扉を開けましょう・・・と言ってくださり、本尊の阿弥陀如来像についてご説明をしていただいた。親切な応対振りで気持ちよく辞去したことは言うまでもない。

本尊は三浦大介義明の守護仏と伝えられる木造阿弥陀三尊像。室町時代の作で、やや前かがみに立ち、両足は離れて二つの蓮台に別々に乗っている。なお、鎌倉33観音札所の霊場としての本尊は子育て観音といわれる聖観音像で本堂に安置されている。

【参考資料】
 ◆ 「御朱印でめぐる鎌倉の古寺」(著者:「地球の歩き方」編集室、発行所:ダイヤ
    モンド・ビッグ社)
 ◆ 「鎌倉謎とき散歩」(著者:湯本和夫、発行所:廣済堂出版)
 ◆ 「鎌倉史跡散策」(著者:神谷道倫著、発行所:かまくら春秋社発行)
 ◆ しおり

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