鎌倉観音第16番札所九品寺
鎌倉駅から小町大路を材木座海岸方向に直進すること徒歩でおよそ20分内外。「九品寺前」のバス停そばからすぐ右側で、やや奥まって山門がある。山門を入ってすぐにサクラ・ボケが迎えてくれる静かでこじんまりしたお寺である。
材木座海岸まで徒歩3分の場所で近くには大本山光明寺がある。
昇殿がかなわなかったが本堂正面のガラス戸越しに阿弥陀三尊像が見られる。
寺伝によれば、開基は新田義貞、開山は風航順西と伝えられている。元弘3年(1333年)5月義貞が鎌倉攻めで鎌倉幕府を滅ぼした後、戦死者の冥福を祈るために建立したと言われ、建武3年(1336年)の創建という。
「九品寺」という寺号は、浄土宗三部経のなかの阿弥陀仏が説法され九品来迎印(上品・中品・下品にぞれぞれ上生・中生・下生があり九品)があり、この九品が寺号となったとされている。
本尊は木造阿弥陀三尊像、阿弥陀如来(玉眼で宗元風彫刻を伝える仏像)は聖徳太子の作。山門も新田義貞は朝廷の勅を奉じ当地を内裏として陣営を設けたの「内裏山」とし、本堂の「九品寺」の額の文字も義貞の筆跡を写したもので、直筆は本堂に保存されている。
【参考資料】
◆ 「御朱印でめぐる鎌倉の古寺」(著者:「地球の歩き方」編集室、発行所:ダイヤ
モンド・ビッグ社)
◆ 「鎌倉謎とき散歩」(著者:湯本和夫、発行所:廣済堂出版)
◆ 「鎌倉史跡散策」(著者:神谷道倫著、発行所:かまくら春秋社発行)
◆ しおり(寺伝)
リンク先:「セカンドライフ男の集い(港南)
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