2011年12月15日木曜日
鎌倉33観音札所巡り(成就院)
鎌倉観音第21番札所成就院。
江ノ電極楽寺駅から少し戻ると極楽寺坂切通しとなる。この坂を2~3分行くと右手に石段が見え上っていくと当寺の山門(現在、改修中)。山門を潜り、正面に本堂。残念ながら本尊は非公開のため昇殿はできなかった。本堂正面のガラス扉が少し開いており中が見えるようになっているが本尊の前は暗く、遠いこともあってはっきり見えなかったのが残念である。
代わりに、本堂に安置されている仏様(身代わり不動)の分身が境内の一角に安置されていた。ここで、改めて合掌。分身前護摩壇で護摩木を焚き成就を祈念。また、お子様に負担をかけたくない方や後継者のない方などご縁の薄い方々のための五輪塔が建立されている。
小さいながらまとまった境内は、木々が茂り、水が打たれ静寂感が漂い身が引き締まる思いがした。
本堂に向かって左手に御朱印受付がある。御朱印をいただき山門を出て右手の石段(108段)を下り始めると目の先には由比ガ浜の眺望が目に入る。秋晴れの暖かい日であったこともあってこの眺めに一時我を忘れた。なお、この石段の両側にはアジサイが植栽されている。
お寺の話では、両側のアジサイは般若心経の字数と同じ262株あるそうで、元弘の乱戦没者供養のために植えてあるとのこと。
咲き誇るアジサイと由比ガ浜の眺めは見事との事。この季節に改めてお参りしたいお寺。
当寺は弘法大師が護摩供養を行なった当地に、承久元年(1219年)北条泰時が願いを込め本尊に縁結びの仏様、不動明王を祀り建立したものである。1333年鎌倉攻めの時に焼失したが元禄年中に復興され現在に至っている由。
【参考資料】
◆ 「御朱印でめぐる鎌倉の古寺」(著者:「地球の歩き方」編集室、発行所:ダイヤ
モンド・ビッグ社)
◆ 「鎌倉謎とき散歩」(著者:湯本和夫、発行所:廣済堂出版)
◆ 「鎌倉史跡散策」(著者:神谷道倫著、発行所:かまくら春秋社発行)
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