鎌倉観音第19番札所連乗院
光明寺山門を入ったところの右手にある同寺の塔頭の一つ。静かな佇まいの本堂に面してひっそりとした庭があり、草花が顔を見せている。
お寺に伺った日は、本堂でたまたま檀家の方が集まっていたため本尊にお参りできなかったが通常は本堂脇の玄関で御朱印をいただくときにお願いすればお参りできるとのこと。
本尊は、阿弥陀如来立像で正安元年(1299年)播磨法橋宗円との造仏銘が胎内に記されている由。脇侍は観音・勢至両菩薩と聞かれる。
また、仏像が安置されている内陣の格天井にはいろいろな動植物が描かれており一見の価値ありのため時間を見て再度お参りしたいお寺である。
創建ははっきりしないが光明寺よりは古い模様。初めは真言宗で蓮乗寺(その後、時期未詳で蓮乗院と改称)であったが光明寺建立に際し、落成までの間、記主禅師良忠上人がここに滞在したと伝えられている。これにより、光明寺の新住職が入山の折には一旦、この寺に入り、改めて光明寺方丈に向かう慣例は現在も継承されているそうです。
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