2011年11月24日木曜日

鎌倉33観音札所巡り(高徳院)




鎌倉観音第23番札所高徳院。

鎌倉観音第23番札所高徳院は、江ノ電長谷駅から山に向かって緩やかな登り道、左右にはお土産物店が軒を並べている道を徒歩10分内外行くと「鎌倉大佛」と書かれた大きな石柱がある。

道路左側には慶安4年(1651年)銘の石地蔵と四方仏を刻んだ笠塔婆三基の庚申塔。朱塗りの仁王門を入り、中門左脇の拝観者入口で200円を払って境内に入ると国宝の銅製大仏様が目に入る。びっくり・・・・。

ここ高徳院は「鎌倉大佛」で親しまれているお寺である。

「鎌倉大佛」の本名は「阿弥陀如来像」で鎌倉市内唯一の国宝に指定されている。
銅製阿弥陀如来坐像は、1252年(建長4年)から10年前後の歳月をかけて造立されたと言われている。制作には、僧浄光が勧進した浄財が当てられた模様だが原型作者も含め創建に係わる事情の多くは謎に包まれている。

尊像を収めていた仏殿は1334年(建武元年)と1369年(応安2年)の大風で損壊、以降、仏殿が再建されず今日に至っている。

因みに、台座を含む総高約13.4m、仏身高約11.3m、重量約121tの銅製。
親指と人差し指をつけ両手を組合せ膝の上に乗せている、所謂「上品上生」と呼ばれる印の結び方をされている。

境内の奥に行くと木々が茂り、大仏様おられる表側とはまったく違った趣である。観音堂(李子朝鮮の王宮内の月宮殿を移築したもの)や与謝野晶子の歌碑(「かまくらやみほとけなれば釈迦牟尼は美男におはす夏木立かな」)があり訪れる人も少なく静かな雰囲気を醸し出している。

【参考資料】
 ◆ 「御朱印でめぐる鎌倉の古寺」(著者:「地球の歩き方」編集室、発行所:ダイヤ
    モンド・ビッグ社)
 ◆ 「鎌倉謎とき散歩」(著者:湯本和夫、発行所:廣済堂出版)
 ◆ 「鎌倉史跡散策」(著者:神谷道倫著、発行所:かまくら春秋社発行)
 ◆ 参拝券しおり

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