鎌倉33観音第31番札所浄智寺
鎌倉五山第四位のお寺である。
JR横須賀線北鎌倉駅から鎌倉街道を鶴ヶ岡八幡宮方向に徒歩5分内外のバス停「明月院」の角に石柱が見られる。これを見て、右折。しばらく歩くと石橋があり、古びた石段の先に寺の門が見える。
まず、石橋を渡って総門(無学祖元の書で「寶所在近」の扁額あり)をくぐり、磨り減った鎌倉石の石段を上がったところに受付。さらに進むと2階に鐘をさげた山門(鐘楼門)がある。
門をくぐると右手に本尊阿弥陀三尊像(向かって左から阿弥陀・釈迦・弥勒各如来)を祀っている曇華殿(仏殿)がド~ンと現れる。
曇華殿を右手に回って仏殿の背面の一部に木造観音菩薩立像(南北朝時代の作)がある。
小さい仏様だが神々しく思わず手を合わせてし
まう仏様である。
この脇にあるコウヤマキの大木(鎌倉第一の巨木)を左手に眺めながら裏庭(今、秋明菊の赤が色鮮やな花を咲かせている)を一巡。
この先の小さなトンネルを抜けると弥勒菩薩の化身といわれる「布袋尊」が祀られている。この布袋尊のお腹をさすると「元気がもらえる」とのこと。私も念入りにお腹をさすって来ました。
さらに進むと方丈・客殿となっている。ここで御朱印を頂く。
鎌倉では「谷戸」と呼ぶ谷合に堂宇を建てたため竹や杉の多い境内は長い歴史をもった禅刹にふさわしい閑寂な佇まいを保っていると言われている。さすがに鎌倉第四位のお寺。心休まるお寺、春になったら再び訪れたいお寺である。
資料によると、弘安4年(1281年)8月に29歳で没した北条宗政(北条時頼三男)の菩提を弔うため宗政夫人が一族の助力を得て寺を起こし、宗政と幼少の遺児師時を開基としたと伝えられている。開山は中国僧元庵普寧と仏源禅師大休正念及び日本僧貞応禅師南洲宏海の三名が名を連ねているとのこと。
【参考資料】
◆ 「御朱印でめぐる鎌倉の古寺」(著者:「地球の歩き方」編集室、発行所:ダイヤモンド・ビッグ社)
◆ 「鎌倉謎とき散歩」(著者:湯本和夫、発行所:廣済堂出版)
◆ 「鎌倉史跡散策」(著者:神谷道倫著、発行所:かまくら春秋社発行)
◆ 寺伝
リンク先:「セカンドライフ男の集い(港南)」
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